株式会社センシンロボティクスは、株式会社竹中工務店と共同で様々な建設ロボットを遠隔操作・管理する『UGV*1遠隔操作ソリューション』を開発しました。
UGV遠隔操作ソリューションおよび検証用UGV JACKAL
建設業界では、深刻な人手不足への対策や2024年度より適用される残業規制などを背景に、「ロボット活用」によるデジタルトランスフォーメーションに期待が集まっています。
日々状況が変化する施工中現場においてロボットの完全自動化は技術やコストの面で導入が難しく、より柔軟に対応できる遠隔操作に注目が集まっています。
しかし、ロボットの種類の増加、機能の高度化に伴い、ロボットごとに異なる遠隔操作インターフェースが乱立することで、現場作業員が個別に操作方法を理解する必要があり、導入を阻む一因となっています。
この課題を解決するために、センシンロボティクスと竹中工務店は一定要件を満たすロボットであれば同一システムで遠隔操作ができる『UGV遠隔操作ソリューション』を開発しました。身近なゲームコントローラで、PC 上の遠隔操作画面 から離れた場所のロボットが操作可能です。360度カメラを搭載し、遠隔で現場を管理する業務を対象に利用を検討していきます。
現時点ではCLEARPATH ROBOTICS社製UGV『JACKAL』に対応しており、その他ROS*2を利用しているロボットであれば連携が可能です。同一システムとユーザインターフェースを介して操作することで、ユーザーがロボット遠隔操作を新たに理解する手間を極力抑制することを目指します。
今後、2023年4月には第一弾としてUGV『JACKAL』のレンタル運用を開始予定です。様々な活用シーンに合わせたロボットの種類を増やしていき、建設業界全体のレンタル運用についても随時展開していきます。
2023年上期には竹中工務店が開発した「建設ロボットプラットフォーム」との連携を行い、遠隔操作を必要とするロボットに順次対応し、実用化を目指します。
*1 UGV(Unmanned Ground Vehicle)…運転手の乗車を伴わず、無人状態で走行できる車両の総称。
*2 ROS(Robot Operating System)…ロボット開発のソフトウェアプラットフォーム。
プレスリリースはこちら:https://www.sensyn-robotics.com/news/ugv-remote-control-solution