中部電力パワーグリッド株式会社が主催した送電設備点検技術披露会にて、ドローンを活用した送電設備点検アプリケーション『POWER GRID Check』のお披露目をしました。

一般送配電事業者や発電事業者 の皆さま、情報・通信業の皆さま、航空事業の皆さま、総勢45名の方々に参加いただき、大型送電設備点検、送電線点検カメラ自動追跡撮影モードによる点検、送電線スペーサー点検を体感いただきました。その様子をレポートします!

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POWER GRID Checkとは?
架空送電設備の保守業務に特化した業務アプリケーションです。自動航行させたドローンで鉄塔、送電線を一括で自動点検でき、点検作業効率を向上させます。

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製品ページ:https://www.sensyn-robotics.com/product/power-grid-check
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お披露目会では中部電力パワーグリッド研究担当者の丸目裕樹氏(送変電技術センター技術グループ 主任)が、当社との共同研究で開発した技術と、当社が提供する送電設備点検アプリケーション『POWER GRID Check』の説明を行いました。

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両社で開発した技術により業務カイゼンに繋げる

中部電力パワーグリッドとセンシンロボティクスは、共同開発研究立ち上げから3年が経ちます。毎年テーマを設けて、新技術確立に向けた実現性調査・検証を繰り返し、アップデートを仕掛けています。確立した技術は、送電設備点検アプリケーション『POWER GRID Check』へ順にアドオンし、リリースを繰り返しています。

「センシンロボティクスと共同で開発した技術により、送電設備の保守メンテナンス業務の効率化を加速させ、労働環境カイゼンへ繋げ業務の高度化を図っていきたい」と、中部電力パワーグリッド研究担当者の丸目裕樹氏は、開発に対する想いを訴えました。

今年度の研究テーマである、「機械学習を用いたリアルタイム異常(送電線・がいし)検知」や「3次元点群を活用した業務適応検討」の技術的実現性検証も終結に入り、来年度にはシステム実装が行われ、順にリリースをする予定です。現場で活用いただいているユーザー様からのご意見も活発になっており、ドローンによる業務への実装に向けて、ユーザーエクスペリエンスの向上も行っていきます。

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技術お披露目会に参加いただいたお客さまの声

  • POWER GRID Check』は画面がシンプルで、悩まずにボタンを押せるのが良いと感じた。システムがシンプルな設計になっているので、現場での活用が進みやすそう。(航空事業会社)
  • 昨年度のお披露目会から、1年でここまでアップデートを仕掛けているのに驚いた。スピード感を持った開発と同時に、現場での運用定着に向けた取り組みは参考になる。(一般送配電事業会社)
  • 特殊なセンサーを用いてないので、現場でのハンドリングがシンプル。(一般送配電事業会社)
  • ドローンで撮影されたデータをまとめるのに手間が生じていた。『POWER GRID Check』のデータ管理機能を活用することで、今までExcelベースでやり取りしていたデータがWebで完結できることがメリットだと感じた。(一般送配電事業会社)

今後も継続的にアップデートの予定をしております。
研究開発を通じて確立した、AIや画像解析等の高度な技術を活用し、「データ取得」「データ管理」「データ分析」と、データ利活用に向けた磨きこみを行い、更なる省力化・自動化を目指します。

ユーザーの皆様からのご意見を大事にし、『POWER GRID Check』を活用した運用定着に向けて、引き続き実装開発を進めて参ります。