大手企業で働いている方がベンチャー企業への転職を考える際に、仕事内容やキャリアパス、働き方、給与面などについて、「実際、ベンチャー企業ってその辺どうなっているの?」と気にされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手企業出身者に聞いてみた「ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由」というテーマで、社員3名にインタビューを行いました。今回は第3弾となります。
ベンチャー企業への転職を検討されている方は、是非参考にしていただければ幸いです。

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社員プロフィール
大前 祐樹(おおまえ ゆうき)

ソフトバンク株式会社にて法人営業に8年従事。
中小から大手企業の大型プロジェクトまで幅広く担当。
商材は通信を中心に、セキュリティ、AI、ロボット、デジタルマーケティング等を幅広く取り扱い、お客様の課題にあったソリューションを提案。
2022年にセンシンロボティクスに入社し、現在は建設業界の顧客をメインで担当している。


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インタビュアー
大野 椋風(おおの りょうか)
人事採用担当
大野写真


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==目次==

  • 転職理由 ~会社の外に出た時に、自分のスキルが通用するのか不安だった~
  • 入社後の印象 ~まだ世の中にない、面白いビジネスの根幹に関わることができる~
  • 大手企業経験者の強み ~大手企業で学んだ基礎が、顧客からの信頼獲得に繋がっている~
  • 今後の目標 ~自分が進みたいキャリアを探しながら働いていきたい~
  • 最後に

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※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.1
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.2

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会社の外に出た時に、自分のスキルが通用するのか不安だった

大野今回、「大手企業からベンチャー企業への転職シリーズ」の最終回ということで、よろしくおねがいします!

大前:よろしくおねがいします!

大野:大前さんは新卒でソフトバンクに入社されていますが、就活当時は大手企業を中心に探していたのですか?

大前:そうですね。
新卒で就活していた当時は、ベンチャー企業への就職は全然考えていませんでした。
ただ、自分にどういった会社が合っているのかということや、営業職が向いているのかどうかも分からない状態でしたので、「いつか転職するであろう」ということは考えていました。

大野:その後、実際にセンシンロボティクスへ転職されているわけですが、ベンチャー企業への転職を考え始めたきっかけはありましたか?

大前:ソフトバンク在籍時は、出世街道を歩んでいる感覚がありましたので、キャリアとして上手くいっていると思っていました。
ただ、「もし会社の外に出たら、自分のスキルは通用するのだろうか?」という疑念は常に抱いていました。
もっと新しいことにチャレンジして自分の市場価値を高めたり、面白いビジネスの根幹に関わる仕事をしたいという考えもあって、ベンチャー企業への転職を視野に入れるようになりました。

大野:「出世街道を歩んでいる感覚があった」と言えるのは凄いことですよね。
その状態を手放すことに対する迷いはなかったのでしょうか?

大前:当時は子供が生まれて半年程だったため、収入や労働環境等、家庭への影響度合いを考えた時に、全く迷いがなかったというわけでありませんが、妻からも後押ししてもらえたため、ベンチャー企業にチャレンジすることを決断しました。

大野:ベンチャー企業への転職に際して、ご家族の反対に遭われるという方のお話を聞くことも少なくありませんが、大前さんが奥さまに後押ししてもらえた要因はありますでしょうか?

大前:妻には、「ベンチャー企業で働いて成長したい」という想いを早くから共有していましたし、センシンロボティクスの待遇や労働環境は一般的な水準か、それ以上であると感じていたので、大手企業と比較する上での不安も少なく、理解を得られやすかったです。

大野:突然報告するのではなく、事前に家庭内で共有しておくことも大切ということですね。DSC07275

まだ世の中にない、面白いビジネスの根幹に関わることができる

大野:奥さまからの後押しもあったとのことですが、実際にセンシンロボティクスで働いてみての印象はいかがでしょうか?

大前:正直に言うと、前職よりも収入は下がったものの、私の場合は大幅に下がったというわけでもないので、生活水準に影響は出ませんでした。
「ベンチャー企業への転職=大幅な給与ダウン」をイメージされる方も多いと思いますが、これに関しては「個人によるところ」というのが答えになってしまいますね。

就労環境面については、センシンロボティクスではフレックスタイム制やリモートワークを活用できるため、子育てとの両立も特に問題なくできています。

大野:転職による家庭や子育てへの影響は、ほとんどなかったということですね。
では、業務内容やキャリア面においては、いかがでしょうか?ご自身の希望とマッチする部分はありましたか?

大前:先ほどお話しした「新しいことにチャレンジできるか」と「面白いビジネスの根幹に関われるか」という点は、しっかり叶えることができています。
私は、営業の経験を活かしてスキルを横に広げていきたいと考えていたので、営業職ながらマーケティング活動や、新規プロダクトの開発にチャレンジしていくことができるセンシンロボティクスの環境は、マッチしていると感じています。
対応可能な業務範囲が広がれば、市場価値を高めることにも繋がりますし、キャリアにとってもプラスになることが多いです。

また、仕事に向き合うスタンスとして、「案件を受注して予算目標を達成する」ということだけを目的とするのではなく、「社会課題の解決に繋がる新しいビジネスを創る」ということを目的とした提案活動となるので、まだ世の中にない、面白いビジネスの根幹に関わる仕事ができていると感じています。
もちろん、営業なので売り上げを達成するための動きも重要となりますが、そこだけを目的としない役割を担うことができるというのは嬉しいですし、やりがいに繋がっています。

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大手企業で学んだ基礎が、顧客からの信頼獲得に繋がっている

大野:「大手企業で働いた経験がベンチャー企業で活かせているな」と思える部分はありますか?

大前:センシンロボティクスのお客様は、重厚長大な企業が多いため、大手企業で身に付けたビジネスマナーや営業作法・ノウハウは、大きく活かせていると感じています。
もちろん、提案する中身も大切ですが、コミュニケーションの入り口でお客様から「信頼できる」「しっかりしている」と思っていただけることは最重要です。
特に、安全管理が必須となるビジネスを展開している当社がその辺りのことを怠ってしまうと、「ベンチャー企業はいい加減だな」という、致命的なイメージを持たれてしまう可能性もあるので、大手企業で身に付けたビジネスマンとしての基礎や立ち振る舞いが、信頼獲得に繋がっていると思います。

大野:確かに、まだ認知度が高くないベンチャー企業を信用していただけるか否かは、担当者の第一印象がかなり重要になりますよね。
逆に、ベンチャー企業に転職して、「ここが難しいな」と感じた部分はありますか?

大前:社内での情報収集が難しかったですね。
当社では「Confluence」という情報共有システムを使用していますが、私が入社した当初は、マニュアルやドキュメンテーションがあまり整備されていなかった印象で、基本的には自分で頑張って調べたり、人に聞いて解決することが多かったです。
ただ、情報整備については徐々に改善されてきているとも思っていて、「知りたい情報はどこにあるのか、何をどこで確認すればいいのか」ということを、ストレスなく把握することができるようになってきています。
社内での情報共有も含め、全体的にまだまだ改善の余地はあると思いますが、「改善すべきところは、すぐに着手して改善しよう」という、ベンチャー企業ならではのスピード感や柔軟性は感じられますね。

大野:センシンロボティクスの人事ポリシーの中にも「Speed」という項目がありますし、実際に会社として体現できているポイントですね。

ちなみに、仕事内容で「ベンチャー企業ならではの難しさ」を感じるところはありますか?

大前:ベンチャー企業全般というよりも、センシンロボティクスに寄った話となりますが、当社と一緒にソリューションの開発に取り組んでいただけるパートナー企業(お客様)を見つけ出し、新しいビジネスに巻き込んでいくことの難易度が高いということですね。
特に、インフラ業界はレギュレーション(規制)が厳しいので、パートナーとして取り組みを進めていきたいと思っても、「お金を投資して、ベンチャー企業と時間をかけながら、新しいことにチャレンジしよう」と、すぐに判断していただけるケースは多くないです。

大野:お話しいただいた通り、当社と協働していただけるパートナーを見付けるといった難しさがある中で、大前さんはどのように受注まで結びつけているのですか?

大前:実績・事例をベースに提案するということはもちろんですが、「社会インフラを変えたい」「日本を変えたい」という想いを、時間をかけてでも本気で伝え続けています。
ネームバリューや資金は大手企業に敵わないかもしれませんが、ただの一事業としてではなく、「この領域にどれだけ情熱を懸けているのか」「本気で向き合っているのか」という部分をお客様に伝えることができるのは、ベンチャー企業の強みだと思いますし、意識して取り組んでいます。
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自分が進みたいキャリアを探しながら働くことができる

大野:最後になりますが、今後センシンロボティクスで成し遂げたいことや、キャリアの目標はありますか?

大前:私が担当している建設業界のお話しをしますと、現場監督の方々は、日中に幾つもの建設現場を巡回しなくてはならないにもかかわらず、事務作業も多く発生し、夜は経費処理や発注作業などに追われることも少なくありません。
実際、建設業界は「3K(きつい、危険、汚い)」というイメージで扱われることが多く、若年層の雇用が進んでいなかったり、2025年には建設業界での働き手が約90万人不足するとも言われています。
そのため、雇用の障壁となるイメージを払拭していくことや、働き手不足に対してDXを推進する等、課題を解決するための革新的なプロダクトを創っていくことが、私のミッションだと思っています。

キャリアとしては、「こうなりたい」という明確なビジョンがあるわけではないのですが、決められた枠組みの中で働くのではなく、自分が進みたいキャリアを探しながら働くことができる環境もセンシンロボティクスの魅力だと思っているので、企画やプロダクト開発等、営業以外の部分も含めて経験を積んで、自分の中に引き出しを増やし、市場価値を高めていきたいです。

最後に…
センシンロボティクスにご興味をお持ちいただけた方は、カジュアル面談も可能となりますので、お気軽にお問合せ下さい。

※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.1
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.2