唯一無二の「働きがい」と「働きやすさ」の実現へ-組織を創る人事の挑戦-

金谷 仁美
ビジネスマネジメントグループ 人事

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ITベンチャー4社で10年以上、人事総務を幅広く経験。途中1年ほどケニアにてNGOインターンとして活動。社会貢献とビジネスの両立を実現できる会社の成長を組織面から支えたいと考え、2021年9月にセンシンロボティクスへ入社。MBA、第二種衛生管理者、精神保健福祉士、認定心理士など複数の資格を保有。「よい組織を創る」をミッションに掲げ、理論的背景やデータを積極的に活用した施策を実践中。

人事の専門性を活かし、勢いのある成長企業の組織創りに挑戦したい

これまでのキャリアでは、アーリーステージやIPO準備中のITベンチャー企業で一人人事として幅広い業務を担当してきました。前々職では、人事業務の立て直しに携わり、前職では管理部門全体の立ち上げも経験しました。これにより、人事だけでなく管理部門全般に関わる経験を積むことができましたが、その一方で、勢いのある成長企業で変化に応じた組織創りや、一つの分野に深くコミットする機会が少なく、広く浅い業務が中心になっていました。

「人事のミッションは“よい組織を創ること”」という考えがあった中で、人事として今後のキャリアに迷いを感じていました。また、MBAを取得し、自分の専門性とビジネスをつなげた組織創りの実感を得たいという思いも強くありました。そのため、拡大・変化する組織の制度設計や組織開発に注力できること、さらにインパクトの大きな社会貢献性のある事業・プロダクトを持ち、ストック型のビジネスを展開しているという点でセンシンロボティクスに魅力を感じ、入社を決めました。

人事の幅広い役割を、スピード感を持って遂行する

日次から月次、年次の大きなタスクまで幅広い役割を担っています。日次業務では、採用業務を進めつつ、社員とのコミュニケーションや給与・社会保険に関する労務業務にも対応しています。そのほか、オンボーディング面談や退職者面談の実施、各種制度の運用、評価制度の設計や組織開発も並行して行っています。

月初には、新入社員のオリエンテーション、給与関係処理、取締役会への報告資料作成など、労務関連のタスクが集中します。月中には、マネージャー支援やHRBP業務、採用関連などのタスクに取り組み、月末には制度や組織開発について、まとまった時間を活用して検討を進めます。

interview-kanaya-tasks担当の人事業務一覧(抜粋)

センシンロボティクスで働く中で、当社の人事ポリシー*1のひとつでもある「Speed」がとても重視されていると感じています。ビジネスマネジメントグループとして、一番身近なお客様は「一緒に働く社員」だと考えています。就労証明書の発行や、監査法人からの資料提出依頼、経営層からの人件費や採用状況に関する依頼など、社内からの依頼には即座に対応するようにしています。

また、グループ内では一人ひとりが多くの業務を担当していますが、ファンクション内で業務が完結することもあれば、協力関係が必要になることも多くあります。たとえば、経理や法務が社外から求められる資料をグループ内で協力しながら作成する場面も多く、各ファンクションのメンバーが「Speed」と「自分ゴト」を意識しているため、仕事を進めやすい環境だと感じています。

センシンロボティクスはリモートワーク環境やフルフレックス制度を整えていますが、そのような環境で企業として成長を続けられていることは、経営層が社員を信頼していて、それに応える形で社員も責任を持って誠実に業務を行っているからだと思います。これはセンシンロボティクスの大きな強みであると感じています。

人事ポリシー*1…センシンロボティクスでは、人事ポリシーとして5つの大原則を掲げています。

慎重さと挑戦のバランスが生む、スタートアップならではの面白さ

人事として、業務の幅が広いことに加えて、社員数が100名を超えているため、法的に対応が求められる業務も多くあります。そのため、確実に対応するために慎重さを大切にしながらも、スピード感も求められます。変化の激しい環境においては、制度設計や組織開発といった新しい取り組みにも積極的にチャレンジすることが必要であると考えています。特に労務に関しては、企業の成長とともに社員数が増える中で、対応の難易度がさらに高まっていると感じています。

人事業務は会社を守るために慎重な対応が求められますが、その一方で、新しい取り組みを積極的に進められるチャンスでもあると考えています。相反するようにも思えますが、この両者のバランスをとりながら進めることが、スタートアップならではの面白さだと思います。

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データと理論を活用した施策で「組織を創る」

「組織を創る」という大きなミッション実現に向けて、特に経営層との調整や連携を大切にしています。「会社全体にとって何が最善か?」を考えながら、人事のプロとして、経営層が見落としがちな点や見えにくい部分を補い、より良い提案を行うことを心がけています。センシンロボティクスの経営層は「YESマン」を求めておらず、人事の専門知識に基づいた積極的な意見や提案を期待してくれていると感じます。

施策を検討・実践する際にはデータドリブンな視点も大切にしています。自分が感じてきた課題や、「こうしてほしかった」と思う施策を試みるケースもあるかと思いますが、実は「モチベーションの向上」ひとつを取っても多くの理論が存在するので、理論的背景やデータを活用しながら、当社に適した施策を実践することが重要です。

また、新しい施策や提案、社内研修資料の作成においても、「人事ポリシーとどのように関連するか」を常に意識しています。人事の一番の要である「組織を創る」ことは、自然発生的に生まれるわけではなく、会社としての一体感やカルチャーを意識しなければ実現できません。MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や人事ポリシーをうまく使いながら、「センシンロボティクスで働く人にはこうあってほしい」という姿勢や、当社ならではの魅力を意識的に創り上げていくことが人事の重要な役割だと思いますし、それを実現できる環境が当社には整っていることを実感しています。

センシンロボティクスだからこそ、唯一無二の「働きがい」「働きやすさ」を形に

入社してから約3年が経ちましたが、この間にセンシンロボティクスはドローンをはじめとするロボットを軸にした会社から、AIとデータ活用を中心とした会社へと事業が大きく変化してきました。人事として、その変化に合わせた組織づくりを行ってきましたが、社員のみなさんが事業方針を理解し、柔軟に変化に対応しながら企業の成長に貢献する姿を間近で見られることに、大きなやりがいを感じています。

成長する企業とは、「働きがい」と「働きやすさ」の両方を備えている企業だと言われています。コーポレート部門は直接売上を上げる役割はありませんが、その基盤を作ることが、まさにコーポレート部門、そして人事の重要な役割の一つだと考えています。特に「働きやすさ」に対する価値観は人によってさまざまであり、単に「残業がない方がよい」「週休3日が理想」といったわかりやすい「働きやすさ」だけが全てではありません。多様な価値観がある中で、センシンロボティクスだからこそ提供できる唯一無二の「働きがい」と「働きやすさ」を実現することが、人事のミッションだと考えています。

候補者の方へ

センシンロボティクスの人事ポリシーの大原則である「今も未来も自分ゴトとして、社会的価値と経済的価値をともに創造する」という考えに共感し、未来を自分の力でさらに良くしていきたい、と信じて取り組める方には、きっとセンシンロボティクスでの業務を楽しんでいただけると思います。人事として取り組めることも無限に広がっています。コーポレート部門は直接売上を立てる部門ではないと感じる方も多いかもしれませんが、センシンロボティクスでは、皆さんの経験やスキルを活かし、社会にポジティブなインパクトを与える場が待っています。共に、変革を支える仕事を楽しんでいきましょう!