社会課題解決の総量を最大化する
ことが目標
前回のインタビュー(2020年3月)から約4年が経ち、センシンロボティクスを取り巻く環境も大きく変わってきました。
現在も様々なプロジェクトやプロダクトの推進に携わっている泉さんに、センシンロボティクスでのキャリアを振り返っていただきながら、センシンロボティクスの変遷やマネジメント業務を通じて感じているプロジェクトマネージャーに求められるスキル、そして今後の展望についてお話を伺いしました。
泉 琢也(2017年11月入社)
ソリューショングループ Director
2020年~2023年:新領域にチームで最適解模索、顧客への提案が大きなやりがい
前回のインタビュー当時(2020年3月)は、企画グループのマネージャーとして特定のプロジェクトに深く関与していませんでしたが、新たな業界や新規プロジェクトに積極的に関わり、多くのプロジェクト立ち上げを支援していました。
当時のセンシンロボティクスは、ドローンやロボットを活用した課題解決のアプローチを中心に取り組んでおり、新規領域でのチャレンジが多かったです。現地で実際に課題を把握しつつ、技術トレンドも踏まえ、実現可能な最適解を模索していました。チームで協力して取り組むことで、当初想定していなかった答えを見出すことができ、それが顧客への価値提供につながる点に大きなやりがいを感じていました。
2023年~2024年:AIやデータ活用技術へシフト、顧客課題の深堀による大規模プロジェクト数増加へ
現在はソリューショングループのディレクターとして、30名規模のマネジメントに携わっています。業務内容は、プロジェクト・プロダクト推進のマネジメントという立場になります。メンバーとの間にマネージャーが4名在籍していて、各種定例会を通じて現在のプロジェクトの状況や課題について連携しています。
近年、センシンロボティクスとして取り組む顧客課題の深さや規模が以前と比べて変化してきていると感じています。従来は、ドローンやロボットを活用した点検・巡視といったテーマが中心でしたが、現在は、例えば工事の品質管理や計画業務の効率化といった、顧客にとってより重要な課題が増えています。これらの課題を解決するためのプロジェクトの推進や組織体制の整備が私のミッションです。また、企業を成長させるための戦略や戦術を検討することも、重要な役割だと考えています。
高度な社会課題へアプローチするにあたり、ドローンやロボットの活用がメインだった以前と比べて、複雑で難易度の高いプロジェクト推進力が必要となってきています。その結果、現在では取り組めるプロジェクトの幅が広がり、プロジェクトの数自体も増えています。また、PoC(概念実証)にとどまらず、社会実装につながる案件も増加しています。さらに、個別課題ではなく、業界全体としての課題が明確化してきており、それに応じたプロジェクトの規模も大きくなってきています。
会社の在籍年数も長くなってきたので、より「案件の成功よりも会社の成功」を意識するようになりました。当社はスタートアップであり、組織上の役割はあるものの、事業を成功させるためには、役割にとらわれず、今の会社で何が必要とされているかを考え、積極的に取り組んでいます。すべての取り組みが必ずしも成功するわけではなく、期待していた成果に満たないケースも少なくありません。しかし、その中でもより大きなテーマを見つけ、それに基づいてビジネスを柔軟にシフトさせていくことで、徐々にプロジェクト推進力の強化や、ソリューション開発のベースとなる『SENSYN CORE*1』の強化が進んできていると感じています。
このように、センシンロボティクスの成長に伴い、顧客課題の深堀りやプロジェクト規模の拡大が進んでいます。より大規模なDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していくためには、それを実現できるための様々な技術・システム開発の知見が求められていると感じています。
一方で、インフラ業界が抱える課題を解決していくというミッション自体は変わっていないと考えています。これまでのドローンやロボティクス技術に特化したアプローチから、AIやデータ活用技術をメインに据えた方針転換についても、メンバーに理解してもらえていると感じています。センシンロボティクスのプロジェクトマネージャーは、常に顧客の要望に前向きに対応し、顧客の課題や現場を楽しみながら取り組んでいます。社会課題を解決したいという強い意志を持ち、現場に自ら足を運び、自ら経験しながら課題解決策を考える姿勢は今後も変わらず求められる重要な要素だと思っています。
現在~未来:社会課題解決の総量最大化が目標、業界共通課題にアプローチする組織へ
今後は、我々の取り組みによる社会課題解決の総量を最大化することが目標です。そのために、何ができるか既存の取り組みにとどまらず、新たな挑戦を常に模索し、実現していきたいと考えています。ソリューショングループとしても、目の前のプロジェクトの成功にとどまらず、業界全体を俯瞰し、成果を最大化できる方向にシフトしていきたいと思います。個別のプロジェクトにとどまらず、各ステークホルダーと関係性を構築しながら、業界を横断する共通課題を可視化し、新たなビジネス展開の検討など、事業開発にも力を入れていきたいと考えています。
候補者の方へ
センシンロボティクスは、ダイレクトに社会課題を解決できる環境が整っています。社会課題の解決に関心のある方は、ぜひジョインして欲しいと思っています。また、WebサービスやSI(システムインテグレーション)などに携わってきた方にとっても、新たなチャレンジをできる機会が豊富にあります。そういった新しい挑戦を求める方もぜひ来て頂きたいです。
*1『SENSYN CORE』…AI×データ利活用を実現するAIアプリケーション開発プラットフォームです。ロボット制御、データ管理、AI解析などの各機能で構成しており、機能の組み合わせにより、短期間で目的に合わせたアプリケーション開発、現場業務の改善に早期に活かすことができます。