驚くような技術が次々と生まれる
センシンロボティクスでは、十数か国から集まったエンジニアが活躍しています。センシンロボティクスのエンジニアは、技術を提供するだけでなく、お客様と直接対話しながら社会課題の解決に取り組んでいます。今回はアメリカ合衆国出身エンジニアのJacobさんに、センシンロボティクスで働くことの魅力や、グローバルなチームでの働き方、お客様とのコミュニケーションにおいて大切にしていることについてお話を伺いました。
Jacob Biros(ジェイコブ・ビロス)
エンタープライズ事業 SENSYN COREグループ
AIユニットチーム マネージャー
2014年にアメリカの大学を卒業後、来日。京都府の自治体にて、翻訳・通訳および外国人住民の支援を担当する国際交流員として勤務。その後、プログラミングスキルを活かして2016年からウェブエンジニアとしてスキルと経験を積む傍ら、独学でAIスキルを習得。AIコンサルティング会社へ転職後は、コンサルティング業務に従事。プロダクト開発に携われる環境を求め、2024年1月にセンシンロボティクスへ入社。現在はAIユニットチームのマネージャーとして、「現場で使われるAIを増やす」をミッションに、複数のプロジェクトでマネジメント業務と開発業務に取り組んでいる。
社会にインパクトを与える仕事がしたい
センシンロボティクスとの出会いは、リクルーターからの紹介がきっかけでした。最初に惹かれたのは、社会にインパクトを与えるプロダクト開発に携われる点でした。インフラのメンテナンスに関わる業務はリスクを伴い、人々の生活に直結する重要な仕事だと考えています。センシンロボティクスのプロダクトは、こうした業務をより安全に運用できるだけでなく、安全上のリスクを軽減することにも繋がっており、社会にポジティブなインパクトを与えている点に大きな魅力を感じました。
また、選考を通じて出会ったエンジニアたちとの相性の良さも大きな決め手となりました。選考の中で、センシンロボティクスのエンジニアと技術的なアイディアについて意見交換をする機会もあり、アイデアを積極的に共有できることが印象的で、「このような環境で、一緒に働いてみたい」と強く思いました。
プロジェクトとお客様に向き合う日々
現在は、AIユニットマネージャー(2025年4月より現職)として、新規案件のプリセールス対応や、メンバーのアサイン、プロジェクト管理などに携わっています。同時に、引き続き開発業務にも関わりたいという思いから、マネジメント業務と並行して、AIによる画像処理を用いたインフラ点検のプロダクト開発にも取り組んでいます。具体的には、電力業界向けに鉄塔のサビの検知や、電線の傷の発見などに対応するAIの開発*1を行っています。さらに、チーム全体の業務効率向上を目指し、共有で使えるツールやライブラリの開発もリードしています。
センシンロボティクスでは、企業との共同開発が多く、エンジニアもお客様と直接コミュニケーションを取る機会が多くあります。お客様と一緒に開発の方針や詳細を決めるためにビデオ会議を行ったり、現場での検証に同行しています。
お客様によって、AIに関する知識や活用経験はさまざまです。そのため、できるだけお客様の業界で使われている用語を用いて対話し、相互理解を深めることを心がけています。AIを活用しているかどうか以上に、「課題が解決されているか」が最も重要だと考えており、お客様にとって意味のあるゴールを一緒に設定することを大切にしています。
*1…関連プロダクト:『POWER GRID Check』
関連ニュース:「送電設備の異常を自動で検出するAI」を共同開発
多様なバックグラウンドが共存するチームワーク
AIユニットチームは、おそらくセンシンロボティクスの中でも最も多国籍なチームです。アジア、ヨーロッパなど、さまざまな地域の出身メンバーが在籍しており、日本での滞在歴も、1年ほどのメンバーから10年以上暮らしているメンバーまで幅広いです。肩書きとしては全員「AIエンジニア」ですが、それぞれ異なる強みを持っています。研究分野のバックグラウンドを持つメンバーは、論文のリサーチやAIの実験を得意とし、一方で私のように開発寄りのキャリアを持つメンバーは、ソフトウェア開発に強みを発揮しています。
チーム内のコミュニケーションは主に英語ですが、他チームやお客様とのやり取りは日本語で行われます。社内の情報を正しく理解し、お客様の生の声を開発に反映できるよう、日本語でもスムーズにコミュニケーションを図る努力をしています。
国籍にかかわらず、誰もがそれぞれのスタイルや価値観を持っています。多様性のある環境で働く上で大切なのは、相手が伝えようとしていることを丁寧に理解しようとする姿勢と、自分の考えをしっかり伝える力だと感じています。たとえ日本語ではなく英語でのコミュニケーションになったとしても、その本質は変わらないと考えています。
マネージャーとしてチームを率いる
私は外国籍ですが、マネジメント層を目指す上で国籍は関係ないと考えています。マネジメントは必要なスキルセットを身につければ誰でも挑戦できる職務であり、特にエンジニアリングマネージャーにおいては、ビジネスレベルの日本語能力があれば十分だと実感しています。AIユニットチームのマネージャーとして、技術的な知見だけでなく、多様なバックグラウンドを持つメンバーの能力を最大限に引き出し、お客様の課題解決に貢献できることに大きなやりがいを感じています。
センシンロボティクスで働く環境
センシンロボティクスでは、作業の進め方に加えて、フルフレックス制度やリモートワーク環境も整っており、出勤時間や出社有無は各自の裁量に委ねられています。メンバー一人ひとりがプロフェッショナルであり、それぞれが最も効率的な方法で業務を進められることを経営層をはじめ、各グループ・チームのマネジメント層も理解し、社員を信頼している会社だと感じています。
日々の業務では、AIチームのメンバーから驚くような技術が次々と生まれていて、毎日のように刺激を受けています。「ジェイクさん、これを作ってみたんですが、どう思いますか?」と声をかけられ、見せてもらったものに圧倒される─そんな場面が日常的にあります。そのたびに、「これがセンシンロボティクスらしさだな」と感じます。
特に印象的だったのは、英語を話せない他チームのプロジェクトマネージャーと日本語が得意でないエンジニアが、翻訳ツールを使いながら一緒に開発を進め、高度な技術を完成させたことです。あの光景は、私のキャリアの中でも初めての経験で、強く心に残っています。
また、入社初月は、オリエンテーションが設けられており、センシンロボティクスが大事にしている価値観や事業内容、プロダクトについて、社長をはじめとするマネジメント層から直接説明を受ける機会があります。会社のキーパーソンと意見交換ができたことは貴重な経験でした。さらに、新入社員一人ひとりにメンターがつくため、困ったときにいつでも相談出来る安心感があります。私のメンターは現在は別のチームに所属していますが、今でも困ったときには気軽に相談できる関係が続いています。
今後のキャリアについて
新規プロダクトの開発プロセスに興味があり、今後はその領域にも挑戦してみたいと考えています。新しいプロダクトの情報収集や設計などに取り組んでみたいです。開発者としてコードだけでなく、プロダクト開発全体のプロセスを見渡せる視点を養いたいと思っています。エンジニアという立場は大切にしつつ、プロダクトオーナーという役割にも関心があります。また、いずれは自分で会社を立ち上げることも視野に入れています。
候補者の方へ
私たちは、特定の技術にとらわれることなく、社会課題の解決に取り組んでいます。解決策が必ずしも華やかなものとは限りませんが、向き合っているテーマは非常に大きく、社会への貢献性も大きいと感じています。優秀な仲間とともに、インパクトのある社会課題の解決にチャレンジをしたいという方にとっては、やりがいのある環境だと思います。
また、当社は多国籍なメンバーが在籍しているのも特徴のひとつです。異なる言語や文化に触れる機会が日常的にあり、視野が広がるだけでなく、言語力やコミュニケーション力の向上にもつながります。多様なバックグラウンドを持つチームと円滑に協働するスキルは、これからの時代においてますます重要になっていくと感じています。そうした環境を楽しめる方も大歓迎です。
〜オフタイムの過ごし方〜
北村さん(当社の代表)からいつも言語マニアと言われていますが、言語を学ぶことが大好きです。日本語はもちろんですが、スペイン語や中国語なども勉強しています。また、旅行が好きであっちこっち行っています。特に勉強している言語を練習出来る国に行くのが好きです。
