会社全体は変化しても、
課題解決のプロ意識は変わらない

前回のインタビュー(2021年12月)から約2年半が経ち、センシンロボティクスを取り巻く環境も大きく変わってきました。
現在も開発部門に携わり、社会課題の解決に挑戦し続ける中山さんにセンシンロボティクスでのキャリアを振り返っていただきながら、センシンロボティクスの変遷、マネジメント業務を通じて感じているエンジニアに求められるスキルや、今後の展望について改めてインタビューしました。

中山 淳(2018年4月入社)
ソリューショングループ 開発Director

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2021年~2022年:ドローンを活用した業務省力化支援の開発をリード

前回のインタビュー当時(2021年12月)はテックリードとして技術面のリード(技術選定や設計等)をしていました。複数のプロジェクト/プロダクトに並行して関わっており、当時の大きいプロジェクトですとプロジェクトマネージャー1名のもと、エンジニア4名体制、一方で小規模なプロジェクトでは私ともう1名、の2名体制で業務を行っていました。プレイヤーとしては各社のドローンと『SENSYN CORE』を連携する機能の開発や、『Drone Hub』という自動運用型ドローンシステムも開発しており、ドローンによるダムや港湾の無人点検を行い、人手が足りていない領域の省人化を支援する、というプロジェクトに多くの時間を使っていました。

また、ドローンで撮影した画像から3Dモデルを作る技術を利用して、現場の見える化を行うシステムの設計も行っていました。従来は、常駐する必要があった業務を自動化することでお客様がより価値のあることに時間を使えるようになったり、人が出向くには危険を伴う場所の点検や巡視をドローンで代替することでお客様の安全向上にも貢献出来ることに社会的にも意義のある仕事をしているなと感じていました。

2022年~現在:40名の開発組織全体をマネジメント、チーム構成を変えて密な連携を実現

スタートアップのように急拡大する組織にはよくある課題だとは思いますが、会社の成長と共にプロジェクトの規模、開発組織が大きくなる中で、今後の各プロダクトの方向性の検討や開発組織体制の見直しなど「会社全体の横断課題への取組み」が必要なフェーズへ移っていきました。それに伴い、私もテックリードとしてチーム内の開発体制をリードする立場から、開発部門のマネージャーとして担当の開発組織のマネジメント業務に携わるようになり、現在はソリューショングループのディレクターとして約40名の開発組織全体をマネジメントする立場に変わっています。多くのプロジェクト・プロダクトの開発が並行して走っているため、メンバーアサイン管理やピープルマネジメントに多くの時間を使っています。

また、プロダクト全体に対する整合性や一貫性という視点を持ちながら新規プロジェクトの提案段階から関わり、提案や設計・見積も行っています。* 以前は開発組織の一部を見る立場でしたが、現在は開発組織全体を見ながら、会社全体の中で開発組織をどう活かしていくか、利益や売上に貢献するかといったことを考えるようになっています。

これまでセンシンロボティクスは、ドローンをはじめとするロボットを軸にしている会社でしたが、現在はこれまでに培ったロボティクスの技術を伸ばしながらも、AIとデータを中心に据えた会社に変化しつつあります。ドローンやロボットありきではなく、AI、取得データを活用することで業務課題を解決する前提で、データを取得する手段としてロボットも活用する、というようにプロジェクトの内容も変わっています。ただ、「顧客の課題を解決する最適な手段は何か」を考え抜き、ひいては「課題を解決して社会に貢献する」という根本の部分は以前と全く変わっていません。むしろ、これまでの知見やエンジニアを含めた組織全体の成長により、より高度で複雑な提案や開発ができるようになってきたのではないかと考えられます。

センシンロボティクスのエンジニアは、私がテックリードとして実装を行っていた2、3年前と比べると、プロジェクトの規模が大きくなってきており、今まで以上の実装力・設計力に加えて、コミュニケーション力がより必要になってきていると考えています。これは人間関係を円滑にするという意味合いもありますが、プロジェクトマネージャー(PM)やエンジニアという枠を超えてお互いをリスペクトしつつ、遠慮のない議論ができる能力が要求されていると感じています。

以前は『SENSYN CORE』内のコンポーネント単位でチームを分けており、チームが独立して動くために開発効率は良かったのですが、コンポーネント間の連携が弱い、という課題がありました。この課題を解決するために、現在は『SENSYN CORE』を横断的に見るプラットフォームチームと、プラットフォームを利用して業務アプリケーションを開発するアプリケーションチームに分かれたチーム構成にしています。アプリケーションチームもプラットフォームチームと協力して『SENSYN CORE』の拡張を行うこともあり、機能面だけでなくチームとしても連携が取れてきています。

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*1 センシンロボティクスではプロジェクト全体を見る視点を持ったテックリードが新規プロジェクトの提案段階から関わるケースもあります。

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現在~未来:会社全体は変化しても、課題を解決するプロフェッショナルである意識は変わらない

センシンロボティクスへ入社以来、テックリードからマネージャー、ディレクターを経てより広い範囲を見ることになって組織全体、会社全体への意識が強まりました。また、AIエンジニアやロボットエンジニアのマネジメントも行うようになったことで、技術面でもアプリケーション開発とは異なる領域が見えるようになっています。

会社全体がドローンの会社からデータとAIの会社に変化しつつあり、エンジニアに必要とされる能力や姿勢も変わってきているため、その変化を助けるようなマネジメントを心がけています。会社の規模、提供するサービス内容も変わってきていますが、センシンロボティクスのエンジニアは、流行の技術を追いかけるのではなく、しっかりした基礎の上で新技術を使いこなしていくという姿勢は変わっていないと思います。

また、課題を解決するプロフェッショナルであるという意識も一貫しています。今のセンシンロボティクスは個々のお客様の課題を一つずつ解決している段階ですが、これを推し進めることで社会課題の解決につなげていきたいと考えています。そのために、広く共通する課題を見出したり、それらを高速で解決できる基盤を整えたり、といったことが出来る開発組織を目指しています。

候補者の方へ

自分で課題を見つけられる方、課題の解決に楽しさややりがいを感じる方、ひとりでもサービス全体を構築できる技術を持ちたいと思っている方は、ぜひお話をさせてください。 インフラDXという領域では前例のない課題解決やそのためのソフトウェア開発が求められます。新しい経験を積んで自分を成長させる場がセンシンロボティクスにはあります。 また、これまで手を動かすのが好きなエンジニアを中心に採用してきたことで技術力の高い組織になったのですがマネジメントに興味を持つエンジニアが少ない、という課題もあります。マネジメントにも興味があるという方、お待ちしております!