US時間9月20日(水)から21日(木)にかけてSkydio X10製品発表会及びデモンストレーション会がサンフランシスコで開催されました。
これに先駆けてSkydioの一次代理店であるセンシンロボティクスも参加したので、日本最速?のレビューやプレゼンテーションの模様をお伝えしたいと思います!
前編のレポートでもご紹介しましたが、新機体Skydio X10は高解像度カメラと暗所飛行が大きな特徴で、より安全性と点検品質が向上しました。
後編ではこれらの機能を使うことでどういった業務活用ができるか、その可能性について考えていきたいと思います!
1:カメラの解像度向上+飛行精度向上(RTK対応)
新製品発表でも大きな特徴として挙げられていましたが、カメラの解像度が向上し、さらにRTK対応により飛行精度が向上しました。
屋内にも屋外にも対応できるため、複数用途での活用できる可能性が高くなったと言えると思います。
想定ユースケース
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広範囲な航空測量の迅速化
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より高画質な橋梁の床版点検
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トンネル内の点検、検査
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高精細の3Dモデル作成
RTKのアタッチメントはこの部分に装着
搭載可能なRTK
特徴2:暗所飛行で広がる点検場所
従来の夜間飛行はGNSS環境下のみでした。Skydio X10は非GNSS環境でも飛行可能で、安定性が高いことが期待されます!
想定ユースケース
- 照明の少ない鉄道トンネル、隧道、建設中のトンネルのデータ取得
- 大型の煙突内部のデータ取得
- 鉄道の夜間作業
- 架線点検(通電中の利用も)
- 停車場、屋根などの駅舎点検
- 現場巡視(安全確認、作業進捗、作業完了後確認)
上記以外にも、例えばプラント設備点検では夜間に防爆対象の装置を止めて、点検するなど新しい業務フローが生まれるかもしれません。
3:ペイロードの付け替え
サーマルカメラと、さらに公式提供予定のペイロードでマイクスピーカー&マイクが追加されました。また、ピクセル/枚に温度情報が記録されるので、通常時の点検の幅も広がりそうです。
想定ユースケース
- 災害時や荒天時での被災者へとのコミュニケーション
- 太陽光パネル、タンク、送電設備の異常発熱の発見
ペイロードが付け替え可能なので、落下対策としてパラシュートを付けることもできそうです。
Skydio X10 操縦体験
Skydio 2+の時に比べて、遅延が減って、微調整がしやすくなったように感じます。全体的にレスポンスが向上したように感じました。例えば、画面タッチでピント合わせが出来て、より直感的に見たいものが見えるようになったことも操作性があがったと感じた点です。
プロポに表示されるストリーミング映像の画質が最大1080pまでと向上し、より細部までリアルタイムに確認可能になりました。また、プロポの伝送距離が最大2kmになり(2.4㎓)、電波の到達距離が増えたため、川や渓谷の橋梁の遠隔からのデータ取得もできそうです。
日本では年内に予約受付開始予定となっております。
ドローンの業務活用をご検討の方はぜひこちらよりお問い合わせください!
Skydio 販売サイト
https://www.sensyn-robotics.com/product/skydio/
Skydio X10製品情報(英語サイト)
https://www.skydio.com/x10