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センシンロボティクスの人事ポリシーができるまでの過程をリアルタイムでお伝えしていく連載記事「人事ポリシーができるまで その2」
前回は、人事ポリシーの策定に向けた「最初の作業」について公開しました。
今回は、膨大なワード群から見えてきた要素、経営陣が大事にしたい価値観についてまとめました。

前回の記事をまだ読んでいない方は「人事ポリシーができるまで その1」もぜひお読みください。

 

 

 

 

1.合意形成の大切さとチーム力

前回、人事チームで経営陣の発信を取りまとめ、他社事例も交えながらセンシンロボティクスの人事ポリシーとしてどのようにまとめていきたいかの合意形成を行いました。
合意形成できた部分はこの2点。

  • しっかりワードと認識をそろえていくこと。
  • そして皆で同じ認識を共有すること

2週間で行ったことはワードの整理もありますが、経営陣と「何のために人事ポリシーを作るのか?」という合意形成を図る、という大事なステップでした。

目指しているゴールイメージはどんなものか?
成果物はどういう条件を満たしているものなのか?

これはセンシンロボティクスの業務の進め方と同じだと思います。



2.人事ポリシーの核候補を探す旅

 

前回の経営陣の発信を分類し、最終的に5つの要素にまで絞り込んでいきます。
人事チームでまとめたものがこちらです。

人事ポリシーの要素1



 

kanaya「うーん、もう少しワードの選択肢ほしいですね。それぞれのワードの解釈に幅があるので、最終的なワーディングをするときに、選択肢多い方がいいと思います。」

更にキーワードを追加

人事ポリシーの要素2

sakata「経営陣の価値観には共感しているけど、従業員側の声が全く入っていないのは気になりますね。Ocapi※の時に出てきた「どんなチームを目指しているか、課題は何か」といった対話をした際の発言も入れましょうか?」
※Ocapi(組織サーベイツール https://ocapi.jp/?locale=ja

shimura「Mission、Valueとの連動も大事じゃない?ちゃんと連動しているかどうかも見せた方がいいと思う。」

そして何とか形になったのがこちらです。

人事ポリシーの要素3

まだ完成はしていません。あと一息です。

3.経営陣が選ぶセンシンロボティクスの人事ポリシーの核

迎える6月17日 第二回役員・人事定例。
経営陣の反応は・・・

kitamura「いいね!この中から5つの要素に絞り込むのは難しい。本当にどれも大事だと思っていることばかりなんだよね。

 

北村の選択は・・・「正義、挑戦、楽しむ、リスペクト、プロフェッショナル

kitamura

「僕らは、日本の社会課題に挑戦している。これは理想を語っているだけではなく、心の底から取り組みたいという熱い気持ちで皆この会社にいるし、実際社会課題に経営陣・社員・お客様含めて一丸となって取り組んでいる。社会的に価値のあること、正しいことをしたいという気持ちが強くある。」

tsukamoto「そうだよね、正しいことをしたいよね。子どもに誇れる仕事したいよね。」

 

そんな塚本の選択は・・・「正義、挑戦、リスペクト、オーナーシップ、プロフェッショナル

tsukamoto「僕ら、今必死で新規プロダクトのプロダクトマーケットフィット(PMF)の模索をしているところ。今この環境自体が挑戦。今のフェーズでセンシンロボティクスに入ってくれる人は皆“挑戦者”だと思うし、一緒に挑戦してくれることに感謝している。そこまでの道のりってすごく大変だし、苦労もあると思う。でもこの困難を楽しんでほしい。だってベンチャーでしか挑戦できないし、こんな大変なこと、経験できないことだよね。」

kitamura「そうだよね。僕らスタートアップ、挑戦なくしても成長ない。

ueno「挑戦していってほしいですよね。やりたいことに挑戦できないと、仕事もつまらないんじゃないかな。」

 

スタートアップらしく、「挑戦」は経営陣一致の意見。
挑戦と楽しむ、というのはセットであることも垣間見えます。

上野の選択肢はというと・・・「挑戦、リスペクト、正義、当事者意識、オープン

ueno「挑戦もそうだし、情報をオープンにして皆で議論していく、当事者意識をもって考えていくということをしていきたい。自分の考えをきちんとアウトプットするということが大事だと思っている。変に自分の中だけで考えすぎずに、周囲のメンバーを巻き込んでほしいし、相談してほしい。もちろん自分たちにも相談してほしい。そういう風土を作っていきたいですよね。」

kitamura「そうだよね。もっとみんなどんどん意見言ってきてほしい。僕らも皆のことを信用して、センシティブな情報もオープンにしている。信じているということと、一人一人の力をリスペクトしているから、そういう行動につながっている。」

tsukamoto「僕ら、スタートアップにしては年齢層の高い成熟した大人たちが集まっている。皆何らかのプロフェッショナル性を持っているし、社会人としてのバックグラウンドも全然違う。外国籍のメンバーも多いし、バックグラウンドの多様性がすごくある環境だと思う。センシンロボティクスのメンバーは自分の常識を押し付けることなく、お互いをすごくリスペクトしている。これはすごくいいことだし、これからもそうであってほしい。」

 

経営陣の声をまとめると、どれも大事な要素ではありますが、最終的にはこうなりました。

人事ポリシーの要素4

「正義」「挑戦」「楽しむ」「リスペクト」「プロフェッショナル」

センシンロボティクス人事ポリシーの5要素になります。

すぐに決まったように見えるかもしれませんが、経営陣も人事メンバーもどれも大事で5つを選択するのにとても悩みました。今回選択しなかったものが大事ではないということではありません。どれも大切ですし、おそらくワードとして選択しなかった要素は、選択された要素の中に何らかの形で含まれていく予定です。

 

4.「らしさ」の追求というハードル

ここまでは「素材」の話でした。
当然中身が一番大事ですが、「らしさ」を出すのは素材そのものではなく、しっくりくる、刺さる「言葉」や「表現」、また「その組み合わせ」です。

料理で言えば「味付け」や「盛り付け」部分になります。
例えば、Valueで表現されるSafety First とThink &Hackとも関連の深い社内でよく使われる“爆速”というワードは安全とスピードなのでやや相反するようにも見えます。しかし、これは組み合わせることで「スピード感もって安全に、そしてより価値あるものを提供する」ということなのです。

センシンロボティクスらしさってどうやって表現しよう?
何を選択すると、日々皆が口にしてくれるか?浸透するか?

実際に5つの要素を盛り込んだ表現を考えてみました。

案1.「フィールドに立ってますか?」
社会課題に立ち向かい、全員でフィールドに立つ
5要素をどうこれに織り込むか・・・

 

案2.「Beyondしてる?」

beyond

 

案3.「SENSYNらしさ足りてる?」
SENSYIN ROBOTICS(SR)を用いたワーディングを検討してみる。

SR

 

ここで、今週はタイムアップ。
一体どんなアウトプットになるのか?
次回、最終回となります。こうご期待。