大手企業で働いている方がベンチャー企業への転職を考える際に、仕事内容やキャリアパス、働き方、給与面などについて、「実際、ベンチャー企業ってその辺どうなっているの?」と気にされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手企業出身者に聞いてみた「ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由」というテーマで、社員3名にインタビューを行いました。今回は第2弾となります。
ベンチャー企業への転職を検討されている方は、是非参考にしていただければ幸いです。

----------
社員プロフィール
田代 昭悟(たしろ しょうご)

ファームウェア関連の企業に入社し、エンジニアとして開発基礎を学ぶ。
その後、ヤフー株式会社にて4つのサービス(Yahoo!トラベル、Yahoo!不動産、Yahoo!ショッピング、carview!)に携わり、大規模Webシステム開発とマネージメントを経験。
その後SEO・SNSのSaaS事業の会社にてプロダクトマネージャー・開発部長としてSaaSツール開発に従事。
2022年にセンシンロボティクスへ入社し、プロダクトマネージャー兼プロジェクトマネージャーとして「ゲンコネ」を担当。


DSC07264-1

 

インタビュアー
大野 椋風(おおの りょうか)
人事採用担当
大野写真


----------

==目次==

  • 転職理由 ~これから成長していく子供に誇れる仕事をしたいと考えていた~
  • 入社後の印象 ~「待ちの姿勢はNG」ベンチャー企業で求められるのは主体性~
  • 大手企業経験者の強み ~専門性を突き詰めてきたからこそ、ベンチャー企業の成長に貢献できる~
  • 今後の目標 ~世界にインパクトを与えられる可能性があると思うとワクワクする~
  • 最後に

    ========

※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.1
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.3

DSC07249-1

これから成長していく子供に誇れる仕事をしたいと考えていた

大野:「大手企業からベンチャー企業への転職シリーズ第2弾」ということで、本日はよろしくお願いします!

西郷:よろしくお願いいたします!

大野:早速、前職からベンチャー企業への転職を決断されたきっかけについてお伺いできればと思います。
田代さんはヤフーに在籍されていたかと思うのですが、ベンチャー企業へ転職しようと思われたきっかけを教えていただけますか?

田代:ヤフー時代はエンジニアリングマネージャーとして従事していました。
就業環境・待遇に大きな不満はなく、キャリアとしても市場価値を高められていたと思いますが、居心地の良さゆえに大きく成長できていないという感覚もありました。
また、当時関わっていたサービスは「Yahoo!トラベル」や「Yahoo!ショッピング」等だったのですが、利用顧客が多くサービスの提供範囲も広いため、顧客から直接フィードバックをもらうことが難しく、顧客との距離を感じてしまうところもありました。
このような背景から、「もっと直接的に顧客や社会に貢献できている」という“手触り感”が欲しいと思い、顧客に対してOne to Oneでビジネスを提供しているベンチャー企業への転職を考え始めました。

大野:ベンチャー企業への転職に際して、ご自身の中での迷いやご家族からの反対意見はなかったのですか?

田代:子供がまだ小さい時でしたが、特に迷いはありませんでしたね。周りからは「このタイミング?」という反応もありましたけど(笑)
大手企業と比較すれば、福利厚生の種類に物足りなさを感じることはあるかもしれませんが、センシンロボティクスのようにフレックスやリモートワークなど、働き方に関する柔軟性が高いベンチャー企業も多いですし、子育てとの両立は問題ないと考えていました。

大野:再び大手企業へ転職するということは、考えなかったのですか?

田代:多少は考えていましたが、当初は転職というよりも、ヤフー社内で他サービスへの異動を検討していました。
ただ、それまでに4つほどのサービスに関わってきたものの、個人的には大きな変化を感じられなかったので、今のスキルを活かしつつも、裁量を持って色々な仕事ができるという観点で、ベンチャー企業へ転職する方が良いと考えました。

大野そういえば、田代さんはヤフーから直接センシンロボティクスへ転職したのではなく、他のベンチャー企業での就業を挟んでいますよね?

田代:はい。SEO分析ツールを提供している会社に勤めていました。
初めてのベンチャー企業でしたので、刺激を受けることも多かったのですが、冒頭でお話ししたような「顧客や社会に貢献できている」という“手触り感”の部分では、まだまだ物足りなさを感じていました。

大野:それが理由で、再び転職を検討し始めたのですね。
最終的にセンシンロボティクスを選んだ理由を教えていただけますか?

田代:理由は三つあります。
一つ目は、自分が子供の頃からメカ好きということもあって、ドローン等のロボットを活用しているというビジネスに惹かれたことです。
二つ目は、サービスがPCやスマホ画面の二次元のみで完結するのではなく、目の前の現実世界で動くということに対して、欲しかった “手触り感”を得られると思えたことですね。
三つ目は、センシンロボティクスのビジネスが、将来の日本を担う子供たちの未来を創ることに繋がると感じたことです。
私の子供がこれからどんどん成長していく中で、子供に誇れるような仕事をしたいということも考えていたので。

大野:北村さん(当社代表取締役社長)も同様のことを話していますよね。

田代:はい。センシンロボティクスの採用サイトに社長メッセージが載っているのを見て共感しましたし、その北村さんから「ウチくる?」と言われたのも、決め手の一つです。
DSC07252-1

「待ちの姿勢はNG」ベンチャー企業で求められるのは主体性

大野:実際に入社してみて感じたセンシンロボティクスへの印象はいかがでしたか?

田代:「自分が持っていないものを持っている人が沢山いる」というのが第一印象ですね。
社内での自分の在り方というか、自分はどのように立ち回るのがベストなのか?ということは凄く考えましたし、コミュニケーションの取り方はかなり意識しています。

大野:センシンロボティクスには、多様なバックグラウンドを持っている社員が沢山いますよね。
ちなみに、コミュニケーションにおいては、具体的にどのようなことを意識をされているのでしょうか?

田代:例えばヤフーにおいては、エンジニアはエンジニア、企画は企画、制作は制作、という形で、会話するコミュニティがある程度固まっていましたので、共通言語を用いたコミュニケーションを取ることができていました。
一方、センシンロボティクスでは、部署横断で様々なバックグラウンドを持っている人たちと関わることが多いので、そのギャップを認識しながらコミュニケーションを取る必要があります。
特に、私は開発出身ということもあって、企画の知識・経験はほとんどありませんでしたので、ソリューショングループ内で企画職出身の社員と対等にコミュニケーションを取るのは大変でした。

大野:プロジェクトの中で、営業、企画、開発、カスタマーサクセス等、多くの部署を巻き込みながら進めていくのは、センシンロボティクスの特徴ですよね。
企画経験がないというのは、コミュニケーションのみならず、実務的にも難しいことが多かったのではないかと思いますが、どのように対応しているのですか?

田代:勉強をしなくていいというわけではないですが、知見を持っている社員が分かりやすく教えてくれるので、「知らなければ知っている人に教えてもらう」という方法を取っています。
また、時には社内だけではなく、顧客を頼ることもあります。
「知らないことが悪」なのではなく、分からないまま物事を進める方がずっと良くないと思っているので。

大野:とはいえ、教えてもらうことをただ待っているだけでは駄目ですよね。

田代: そうですね。待ちの姿勢は良くないです。
全く同じ業務だったとしても、大手ならば「頼まれたからやる」というスタンスなのですが、ベンチャー企業の場合は「自分でやります」というスタンスが強く求められます。
社員規模としても100名を超えたくらいのフェーズなので、業務の進め方が一つ一つ統一されているわけではありませんし、まずは自分の考えでやってみて、分からなければ人に頼るという姿勢が大切です。
DSC07250-1

専門性を突き詰めてきたからこそ、ベンチャー企業の成長に貢献できる

大野:「大手企業で働いた経験がベンチャー企業で活かせているな」と思える部分はありますか?

田代:ベンチャー企業のように「あれもこれも」と幅を広げてやっていたわけではありませんが、レベルの高い人材が集う大手企業の中において、専門性を突き詰め、スキルを身に付けてきた経験は大きいと思います。
自分が分からないことを周りの社員に聞くということはもちろんですが、それは逆も然りで、自分が周りの助けになるシチュエーションも沢山あります。
専門性を突き詰めた優秀な人材が大手企業から集まってくることで、それぞれの経験・スキルを持ち合わせて相互補完することができますし、新しいものを生み出そうとしている当社のようなベンチャー企業にとっては、大きな意義があると思います。
専門性を活かして、発展途上の組織に変化を起こしていくことが実感できるのは面白いですね。
DSC07265-1

世界にインパクトを与えられる可能性があると思うとワクワクする

大野:最後になりますが、今後センシンロボティクスで成し遂げたいことや、キャリアの目標はありますか?

田代:まずは、目の前の顧客が抱えている課題を一つでも多く解決できるソリューション・プロダクトを「使える形」にしていくことが重要だと考えています。
例えば、私は「ゲンコネ」というプロダクトに関わっているのですが、現在はまだトライアルのフェーズなので、顧客からいただくフィードバックをもとに、市場にフィットするプロダクトへと成長させていきたいです。

我々が日々取り組んでいるビジネスが、日本のみならず世界にインパクトを与えられる可能性があると思うとワクワクしますし、自分の仕事に誇りを持てます。
お話ししたことを成し遂げられるように、プロダクトだけではなく、自分自身も更に成長していきたいですね。

最後に…
センシンロボティクスにご興味をお持ちいただけた方は、カジュアル面談も可能となりますので、お気軽にお問合せ下さい。

※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.1
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.3