大手企業で働いている方がベンチャー企業への転職を考える際に、仕事内容やキャリアパス、働き方、給与面などについて、「実際、ベンチャー企業ってその辺どうなっているの?」と気にされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手企業出身者に聞いてみた「ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由」というテーマで、社員3名にインタビューを行いました。今回は第1弾となります。
ベンチャー企業への転職を検討されている方は、是非参考にしていただければ幸いです。

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社員プロフィール
西郷 貴洋(さいごう たかひろ)

三菱総合研究所にて中央省庁・自治体向けの防災・社会安全・産業安全に関する調査研究、民間企業向けの危機管理・BCPやリスクマネジメントに関するコンサルティングに従事。
近年はプロジェクトマネージャーとして経済産業省の「スマート保安」施策の推進を支援。
センシンロボティクスでは、石油精製業のクライアントを中心として、ワークショップやPoC、クライアントとの共同開発などのプロジェクトを推進。
現在は、プラントDXチームのリーダーとして活躍中。

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インタビュアー
大野 椋風(おおの りょうか)
人事採用担当
大野写真


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==目次==

  • 転職理由 ~「転職しない」という選択肢を採る方が怖かった~
  • 入社後の印象 ~事業内容や業務内容の面白さだけではなく、働きやすさも感じている~
  • 大手企業経験者の強み ~大手企業で培った経験はベンチャー企業でも重宝される~
  • 今後の目標 ~顧客や社会の役に立っているという“手触り感”を得られるように~
  • 最後に

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※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.2
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.3

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「転職しない」という選択肢を採る方が怖かった

大野:「大手企業からベンチャー企業への転職シリーズ第1弾」ということで、本日はよろしくお願いします!

西郷:少し緊張していますが、よろしくお願いします!

大野:西郷さんは、前職で大手シンクタンクにてマネージャー職として活躍されていたかと思うのですが、ベンチャー企業への転職を考え始めたきっかけを教えてください。

西郷:現場に直接価値を届けられる業務に携わりたかったということがきっかけです。
前職では、プラントの保安においてベンチャー企業などの技術をどのように活用するか、という官公庁の政策支援案件を担当していました。
国の政策や社会問題の解決に関われるという点はやりがいがあると言えたのですが、自身が関わっていた領域は上流部分のみだったということもあり、現場や業界に対する貢献度を実感することが難しかったです。

大野:実際に現場でソリューションを提供する立場ではなかったということですよね?

西郷:そうなんです。
プラントを保有している会社の安全管理担当者や、役員の方とコミュニケーションを取る機会も多かったのですが、彼らの「何かやりたいんだよね」という要望に対して具体的なアクションを起こすことができる立場ではなかったため、もどかしさを感じていました。
もっと直接的に、最先端のソリューションを活用して、顧客や社会にインパクトを残せる仕事をしたいと考えた時に、ベンチャー企業で働くという選択肢に辿り着きました。

大野:ベンチャー企業ではなく、他の大手企業やコンサル、SIer等で希望を実現することは難しかったのでしょうか?

西郷:「先端技術・ソリューションの提案ができること」「自社で先端技術を持っていること」「課題の発見・提案から解決策の実装まで一気通貫で携わること」を条件として考えていました。
コンサルの場合、課題の発見や提案ができる面白さはありますが、自社で先端的なソリューションを提供するわけではないため、直接的に課題を解決できないというもどかしさは残ります。
また、SIerの中でも先端技術を持っている企業はあると思いますが、基本的にはパッケージとして扱っている大手企業が多いと思うので、顧客や業界の本質的な課題を見出すというよりは、ある程度課題が見えている領域で解決策を提供していくことが予想されます。
となると、自社の先端技術・ソリューションを用いて、顧客や業界の課題発見から、実装・運用の支援まで一気通貫で関われるのは、ベンチャー企業しかないと考えました。

また、将来のキャリアを見据えた時に、先端技術の活用や社会課題の解決というトレンドをおさえた分野に身を置いている方が成長できると思いましたし、逆にその経験を積めないままでいることの方が怖かったです。
もちろん、大手企業の良いところも沢山ありますが、個人的には時流に乗りながら自分自身の市場価値を高めていける方が、大手企業に居続けるよりもメリットだと感じました。DSC07246

事業内容や業務内容の面白さだけではなく、働きやすさも感じている

大野:センシンロボティクス以外にもベンチャー企業は沢山あるかと思いますが、転職活動当時は何社受けていたのですか?

西郷:人材エージェントの方とはかなり面談を行いましたが、実際に面接を受けたのは4社程です。

大野:センシンロボティクスへの志望度は最初から高かったのですか?

西郷:そうですね。元々第一志望群としてセンシンロボティクスを受けていました。
他社と比較する上で、きれいにメリット・デメリットを並べることは難しかったのですが、事業内容や業務内容は圧倒的にセンシンロボティクスが良かったです。
実際に、システム開発未経験にもかかわらず、大規模なシステム開発におけるプロジェクトマネージャーを任せてもらえています。
大手企業ではこのような経験を積むことは難しいと思いますが、裁量が大きいベンチャーならではの経験をすることができています。

大野:経験を活かしながらも、幅広く様々な業務に携われるのはベンチャー企業の良いところですよね。
ちなみに、働き方や福利厚生の部分はどうでしたか?

西郷:正直な話、前職と比較すれば年収は下がりました。
私の場合、下がりはしたものの希望していた下限年収を満たすことができたので、生活水準が大きく変わるようなことはありませんでしたが、必ずしもコンサル企業のような水準の給与が約束されているわけではありません。
環境面については、整備されていなかったり、ハードワークをイメージされる方が多いかもしれませんが、センシンロボティクスは制度や働く環境が、ある程度整備されているので、柔軟に働くことができています。
課題はまだまだあると思いますが、そこはベンチャー企業ならではのスピード感で改善されているため、特に働く環境に不満は感じていないです。DSC07256

大手企業で培った経験はベンチャー企業でも重宝される

大野:大手企業で培った経験はベンチャー企業でも活かすことができていますか?

西郷:具体的な手法論ではありませんが、プロジェクトや事業を推進していくための一連のプロセスを経験していたことは、凄く活かせています。

大野:具体的にはどのようなことを活かせているのでしょうか?

西郷:前職において、年間で目標とする売り上げを作っていくために、「どれくらいの顧客が必要なのか」「どのようなプロジェクトを受注すべきなのか」というパイプラインの確保や事業計画の検討などを徹底して行っていた経験は、センシンロボティクスでもそのまま活かせていると感じています。
むしろ、ベンチャー企業においては、予算達成に向けて日々数字を追っていかなければ、事業継続が難しくなってしまいますので、資金が潤沢な大手企業以上に予算管理が厳しく求められますし、事業のリーダーとしてその温度を肌で感じながら仕事ができているのは貴重な経験だと思います。

大野:日常業務一つ一つのインパクトが大きいというのは、やりがいに思える部分もあれば、より当事者意識や責任感が求められるということでもありますね。
逆に、入社してから苦労したことはありますか?

西郷:多様なバックグラウンドを持っている社員が多いので、少し驚きましたね。
前職では同じような経験値や同じような考え方を持った社員が多かったので、「暗黙の了解」で通用するシチュエーションがほとんどでしたが、センシンロボティクスでは一芸に秀でている社員も多いので、その分相互理解を深めていく必要があると感じています。
お互いの得意・不得意やバックグラウンドを理解することで、できることは教えながら、できないことは教えてもらいながら、相互補完しつつ業務を進めていくことが大切だと思いますし、その環境を楽しめるかどうかが重要だと思います。DSC07262

顧客や社会の役に立っているという“手触り感”を得られるように

大野:最後になりますが、これからのキャリアやセンシンロボティクスで成し遂げたいことはありますか?

西郷:将来のことは具体的に考えていませんが、とにかく目の前のことにひたむきに取り組み続けたいですね。
事業が成長したり、IPOを果たすことも重要ですが、自身が関わったサービスやプロダクトが社会に広がり、必要不可欠なものとして顧客に利用してもらうことによって、顧客の課題解決やその先の社会課題の解決に繋がっているという“手触り感”を得られる状態がベストですね。
それを実現したいという想いこそが、大手企業からベンチャー企業へ転職した理由なので、こだわって取り組んでいきたいです。

最後に…
センシンロボティクスにご興味をお持ちいただけた方は、カジュアル面談も可能となりますので、お気軽にお問合せ下さい。

※参照記事
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.2
ベンチャー企業でのキャリアを選んだ理由 Vol.3